2011/08/15

思い切りやれ、相馬監督

最近のもどかしく吹っ切れない試合の連続。
選手も分かっているだろうが、やはり動きが鈍くなっている。
暑さ、体力などもあるだろう。ここは思い切った若返りを図る好機だと思う。
多分、監督就任当初は優勝という無言の圧力が大きかったと思う。メンバーは実力があり、経験もそれなりに積んでいる。十分優勝を狙える戦力だっただろう。就任一年目とはいえ重圧はすごいと思う。
でも、ここ迄負けがこんでくると優勝というプレッシャーもないだろう。
そうなると勝つ為の無難な決まりきったメンバーでなくても良いではないか。昨年のように疲れ切った選手を使い続ける必要はない。若手登用で走り切る、つなげるというフレッシュな相馬サッカーを展開して欲しい。なによりも今のフロンターレには勢いがない。代表にも呼ばれない。
 最初から7月初め位までは、中盤のパス・ドリブルで相手陣内で魅力的なサッカーをしてきた。そこで安定したボールキープが出来ていたからDFに負担が掛からずに失点も少なかった。
マリノス戦あたりから、相手はロングボールを多用するようになったと思う。つないで行くと川崎の中盤に奪われるので、中盤をパスしてサイドや中央にロングボールを放り込む。そうなると DF・CBとの直接勝負になり、川崎の弱点をつける。CBの個人能力が低く・処理ミスも多いからだ。
そうなるとMF・FWまで戻らざるを得なくなり全体が下がって相手の猛攻を浴びる。上がりたくても上がれない。カウンターを仕掛けようにも黒津のような快速FWはいない。ジュニもスピードが衰えている。結局カウンターも有効な方法ではなくなっている。攻撃は特に後半手詰まりになっている。
DFが強ければ安心してFWは高い位置で待ち構えること出来る。相手とのゴールの距離も近くなり、相手DFの数も少ない。得点に専念も出来る。また、相手も守備に人を割かないといけない。
まず、強いCB育成が急務。實藤・薗田を我慢して使い続けて成長させること。見込みがない時はどこかから獲る、他の選手を育てる。今の井川・菊地はCBの資質・伸び代はないと思う。使い続けるだけ時間の無駄、若手の育成が遅れる。
長谷川健太の1年目を覚えているだろうか?清水をJ2落ち寸前まで落としながらも信念を貫いて若手を登用し続けた。2年目は見事花が開いて優勝に絡むとこまで力をつけた。既存のベテランを使えば中位は確保出来たであろうが、あえて若手を使ってチーム全体の力を上げようとした。その強い信念が清水を強くした。
川崎もJ1上位にいる事が多いが最近は低下気味。そろそろ世代交代しながら優勝を狙えるチームに底上げすべきである。弱点のCBを若手に切り替えて強くし、黄金の中盤がしっかりしている今がチャンスだと思う。ここで若手が成長すれば来年が楽しみになる。
他チームでも18歳位からどんどん登用して急成長させている例はたくさんある。川崎は今迄若手育成が下手であった。ユース出身はみんな潰した。ユース世代とはいわないが、今の若手も宝石の原石という定評があった選手も多い。その若い力を伸ばしてチームに勢いをつけるのが若い監督の腕の見せ所ではないだろうか。
相馬監督がCB強化・若手育成でチーム力アップにどれだけ取り組むか見守りたい。

自己紹介

品川区, 東京都
川崎フロンターレ初タイトルを望んでいます